2017年12月05日
「あれっ?」と思う感覚を大事に
【Today's topic】
日々、受動型(リスニング・リーディング)の学習ばかりしていると、ついつい「意味さえ取れれば見逃してしまいがちなポイント」っていうの、ありませんか?
今日もそんなポイントに出くわしました。
最近、とある韓国模試(旧形式で定価が本体2,200円+税のところ、中古送料込みで500円以下で購入)をやっているのですが、その中の1フレーズ。
Is there anywhere in the museum I can read more about them ?
もちろん、この程度の文章であれば、多少早口で言われても、もうスーッと頭に意味は入ってきます。
「それらについてもう少し読める場所が(この)館内にどっかありません?」ってカンジですよね。
意味はわかりますよ、意味は。
でも、どんなに簡単な問題でも、一応スクリプトを確認する訳ですが、そこで「あれ?なんかシックリこないな・・・」と思う訳です
周知のとおり、There is (are)構文ってのは、元々は倒置であり、主語(名詞相当)となるべき語がbe動詞の後にあるハズ。
で、どんどん読み進めていくと・・・
anywhere in the museum・・・まだ出てこない。anywhere は副詞だしね。
~I can read more about them ?
うん、これは当然 the museum (where) I can read more about them ? という関係副詞が隠れているので、どこにも主語相当語句がない。
あれ?終わっちまった・・・
ってね。
たぶん、自分がまだスコア400点台の頃なんて、こういうのは何も違和感を覚えなかったんでしょうけど、今のレベルになると「ん?」と感じてしまう訳ですよ。
これが900点になると、逆にもう不思議に思わないのだろうか(だといいな)。
ここで重い(?)腰をあげて「anywhere」を調べ始める。。。
とすると、あ~マイナーな用法があるじゃないか~しかも一番下の方に
以下、ウェブリオより。
修飾語句などを伴って名詞的になることがある
Is there anywhere I can talk with you alone?
どこかふたりで話せる所がありますか?
Where should I put it? Anywhere will do.
どこに置きますか? どこでもいいよ。
うーん、やっぱり調べてみる、って重要ですよね。
そして、ついでに言うともう1ポイント。
それは、中学レベルの「read」。これも引っかかる訳です。
read って他動詞だよね?ということは、moreが名詞的に使われて目的語となってるってこと?
そして、それをabout them が修飾してる?ふむふむ。。。
隠れている「関係副詞where」の後に完全な文が来ているので、問題ないか。
うん、解決だ!!
ん? いや、待てよ?
名詞的に使うなら、何かしらの冠詞が付かないか?・・・そのほうがシックリくるな、たぶん。
こんなカンジで、ドツボにハマっていく(いや、それが勉強だ)
そこで、readを調べ始めるんですよね。
このクラスの基本語になると、たいてい自動詞と他動詞の両方が存在しているものです。
で、やっぱり出てきました~
〔+前置詞+(代)名詞〕〔…のことを〕読んで知る 〔about,of〕.
I read about [of] the accident in the newspaper.
その事故のことを新聞で読んで知りました。
つまり、先ほどのreadは自動詞、moreは副詞って訳ですね。
その事故のことを新聞で読んで知りました。
つまり、先ほどのreadは自動詞、moreは副詞って訳ですね。
ということで、こんなことをやっていると、なかなか先に進みません
でもいいんです、これが勉強、これが復習でしょう。こうやって咀嚼した文章は、その後の「聴き込み」でも、しっかり自分のモノになっていく感覚があります。
そして、その前に「あれっ?」っていう気づきがなければ、調べるにも至らないわけで。
もちろん、TOEICの参考書や模試には、文法・構文解釈等の解説がある本なんて稀だし、もちろんこの本にも皆無です。
したがって、こういうのは自力で解決できる「基礎力」がないと、吸収率も悪いってことですよね。
学習のレベルに応じて、復習から学ぶ内容も変わってくる。
そんなことを感じた1日でした。
ではまた~!!
71.2kg 便秘ぎみです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます m(_ _)m
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この記事へのコメント
1. Posted by たか 2017年12月05日 23:33
> the museum (where) I can read more about them
ん?この(in the museum)は修飾語句で、whereはその前のanywhereにかかっていると思いますが、これは400の頃はそう思っていた、という仮定の話で、今はちゃんとそれを理解していて、そしてそのことは
Is there anywhere I can talk with you alone?
からもちゃんとわかっている、ということを言っているのかな。
ん?この(in the museum)は修飾語句で、whereはその前のanywhereにかかっていると思いますが、これは400の頃はそう思っていた、という仮定の話で、今はちゃんとそれを理解していて、そしてそのことは
Is there anywhere I can talk with you alone?
からもちゃんとわかっている、ということを言っているのかな。
2. Posted by マイケル 2017年12月06日 21:22
たかさん
さすが、本の執筆&他書校正経験もあるたかさんですね・・・(;^ω^) 私のわかりにくいブログをちゃんと指摘&通訳してくださっていますw
はい、おっしゃる通りです。
というか、ぶっちゃけ400ぐらいの頃は、前から訳し下して意味さえ取れればOKで、とりあえず「前のどっかにかかってるんじゃね?」ぐらいにしか思ってなかったと思います(^-^;
ただ、このwhere、通常省略されることが多いですが、逆に言えば省略しなくともいいわけで、だとすると「Is there anywhere where I can read more about them in the museum ?」みたいに言った時に、ネイティブは一体どう感じるんでしょうね?意味がかぶってるので、通常こういう場合は省略する、とかいう原則があるのかな、たぶん。。。わからないけど。
Is there any place where S+V~の場合なら、何の違和感もないですけどね。
さすが、本の執筆&他書校正経験もあるたかさんですね・・・(;^ω^) 私のわかりにくいブログをちゃんと指摘&通訳してくださっていますw
はい、おっしゃる通りです。
というか、ぶっちゃけ400ぐらいの頃は、前から訳し下して意味さえ取れればOKで、とりあえず「前のどっかにかかってるんじゃね?」ぐらいにしか思ってなかったと思います(^-^;
ただ、このwhere、通常省略されることが多いですが、逆に言えば省略しなくともいいわけで、だとすると「Is there anywhere where I can read more about them in the museum ?」みたいに言った時に、ネイティブは一体どう感じるんでしょうね?意味がかぶってるので、通常こういう場合は省略する、とかいう原則があるのかな、たぶん。。。わからないけど。
Is there any place where S+V~の場合なら、何の違和感もないですけどね。